クラウドクレジットって償還実績はあるの?調べてみた!

クラウドクレジット(CrowdCredit)と言うと、バックに大手総合商社の伊藤忠商事がついていることでも知られており、海外向けの投資型クラウドファンディング案件を取り扱っている業者です。
その魅力は国内の投資案件と比べても利回りが10%前後と高いところであり、投資型クラウドファンディングの中では高いリターンを狙いたい際の分散投資として、クラウドクレジットを選ぶという人も少なくありません。
しかし、投資家としてやはり気になるのが本当に高利回りで償還した実績があるのかというところ。そこで実際にクラウドクレジットの償還実績を調査し、今までどのくらいの利回り推移で償還されているのかその実績を確認してみました!
もくじ
クラウドクレジットの償還実績を調査!
まずクラウドクレジットの運用状況については「公式サイト」から確認することができます。そこで早速、運用状況から確認できた償還済みのファンドについて見てみましょう!
カメルーン中小企業支援プロジェクトの償還実績
クラウドクレジットが最近積極的に募集を行っているのが、このカメルーン中小企業支援プロジェクト(以下カメルーンファンド)です。
調べてみたところ、今までに償還件数は6件(※2017年5月現在)あることが確認できました。しかし、反対にカメルーンファンドでは遅延が発生している案件もあるようなので、まずは気になる遅延案件の状況から見てみましょう。

▲2017年3月末時点の期待リターンマップより
上記はクラウドクレジットの期待リターンマップとよばれる運用状況一覧です。状況を確認すると、どうも現在カメルーンファンドでは6件の遅延が発生しており、その内3件で最終的な損益がプラスマイナス・ゼロとなる可能性があるとしています。
よってあまりいい状況とも言えませんが、その他3件に関しては遅延はあるものの、最終的にはプラスの損益を見込めるということ。よって実質的に損失がでる可能性があるのは6件中3件で、遅延しているからと言って必ずしも損失がでるというわけではなさそうです。
これはクラウドクレジットに限ったことではありませんが、投資である以上、絶対に損失がでないとは言い切れないので、このようなリスクもあるということは覚えておきましょう。
カメルーンファンドの償還実績は?
ではカメルーンファンドには償還実績がないのかと言うとそうではありません。前述したようにカメルーンファンドでは現在6件の償還実績があり、高利回りで運用を終えている案件もでているようです。
カメルーンファンドの利回り、達成率一覧
運用開始時の状況 | 運用終了時の状況 | ||
---|---|---|---|
子会社貸付金利(年利) | 募集期待利回り | 運用目標達成率 | |
1号 | 13.45% | 12.3% | 100% |
3号 | 14.9% | 13.2% | 100% |
4号 | 14.9% | 13.1% | 100% |
5号 | 14.9% | 13.0% | 100% |
6号 | 14.9% | 13.5% | 100% |
6号(為替ヘッジあり) | 14.9% | 12.5% | 100% |
表の内容は運用開始時に子会社へ貸し付けた際の貸付金利、運用終了時の募集期待利回り、そして貸し倒れがないかどうかの運用目標達成率をまとめたものです。
このように見てみると、募集時の期待利回りに対して目標を100%で達成しているため、どの案件も12%以上と非常に高い利回りのまま運用を終えていることが分かります。これは国内案件を取り扱う他のソーシャルレンディング業者にはない高利回りです。
国内のソーシャルレンディング案件は安定しているものの、やはりmaneoなどを見ても5%~6%程の利回りしか期待できないところが多いのも事実。そのため、国内案件に投資できるソーシャルレンディング業者と併用してクラウドクレジットのような高いリターンを狙える業者も利用する人が多いのも分かる気がします。
先程お話したように遅延が発生している案件もあるので、安定性があるかと言えばあるとは言い切れませんが、ソーシャルレンディングの中でも高いリターンを狙うという投資を楽しみたい方には向いている投資先となるでしょう。
カメルーンの他に償還実績はないの?
それではカメルーンファンドの償還実績を紹介しましたが、クラウドクレジットは他に償還実績はないの?と思う方もいるかもしれません。
しかし、クラウドクレジットにはカメルーンファンド以外にも償還されている案件があるので、次はカメルーンファンド以外の償還実績を紹介していきましょう!
東欧金融事業支援ファンドの償還実績
この東欧金融事業支援ファンド(以下東欧事業ファンド)も、カメルーンファンドと同様に償還実績がでているので見ていきましょう。
東欧金融事業支援ファンドの利回り、達成率一覧
運用開始時の状況 | 運用終了時の状況 | ||
---|---|---|---|
子会社貸付金利(年利) | 募集期待利回り | 運用目標達成率 | |
1号 | 13.0% | 100% | |
1号(為替ヘッジあり) | 13.0% | 9.0% | 100% |
2号(為替ヘッジあり) | 13.0% | 9.1% | 100% |
3号(為替ヘッジあり) | 13.0% | 9.4% | 100% |
4号(為替ヘッジあり) | 13.0% | 10.0% | 100% |
5号(為替ヘッジあり) | 13.0% | 8.7% | 100% |
6号(為替ヘッジあり) | 13.0% | 9.6% | 100% |
東欧事業ファンドでは償還件数がすでに7件でています。第1号案件に関しては運用終了時に円高が進行していたため、円建ての運用成績を見た時には損失がでていたようですが、遅延が発生しているということもなく、比較的安定して償還を迎えているようです。
利回りに関してはやはりカメルーンファンドには劣ってしまいますが、それでも9%前後と高い利回りで運用を終えていることが分かります。よってクラウドクレジットではじめて投資するのにカメルーンファンドは少し敷居が高いという方は、まずは安定している東欧事業ファンドから始めてみても良いかもしれませんね。
まとめ
今回はクラウドクレジットの償還実績を見ていきました。
紹介したようにクラウドクレジットは2014年のサービス開始から着実に償還実績を増やしてきている業者です。中でもカメルーンファンドは償還した案件全てが12%を超える利回りで運用を終える成績を残しており、他業者と比べてもその利回りが魅力的だと思う方も多いのではないでしょうか。
もちろん投資なのでリスクがあるということは覚えておかねばなりませんが、分散投資先の一つとしてリターンも狙いたいという方にはおすすめの業者。特にクラウドクレジットは伊藤忠商事がバックについているので、信頼面に関してはソーシャルレンディング業界で群を抜いているものがあります。
ソーシャルレンディングでの投資をさらに楽しみたい方、高いリターンを狙ってみたいという方は利用してみてはいかがでしょうか?
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