どの案件に投資する?クラウドクレジット各国・地域の経済を調査!

「世界の資金需要を繋ぐ」ということで、日本から海外事業に対する投資が行えるクラウドクレジット(CrowdCredit)。そんなクラウドクレジットが取り扱っている国や地域は、現在投資できそうな経済状態なのでしょうか?
ここでは、クラウドクレジットが取り扱っている国や地域の経済状態と、どうしてクラウドクレジットが案件として提供しているのか等について解説していきましょう!
もくじ
クラウドクレジットが取り扱っている国や地域の現在の経済状態は?
クラウドクレジットが取り扱っている国や地域は、カメルーン、ペルー、欧州、東欧などが挙げられます。それでは早速クラウドクレジットが取り扱っている案件となる国々の経済状況が現在どのような状態にあるのかを見ていきましょう。
カメルーン(カメルーン中小企業支援プロジェクト)

クラウドクレジットの案件の中でも、期待利回りが10%以上と高めで人気の高い「カメルーン中小企業支援プロジェクト」。そんなカメルーン政府の信用格付はシングルB(S&P)になっており、S&Pが格付している日本の信用格付け(A+)などと比較すると、かなり低めとなっています。
そのため、一見すればカメルーンの経済がすぐに混乱するのではないか、というような高いリスクがあると考えるかもしれませんが、カメルーンでは政府債務削減プログラムというIMF、アフリカ開発基金、世界銀行による貧困を少なくするためのものがあるため、経済が問題なく持続できるようになっています。
この政府債務削減プログラムは、基本的に貧困を少なくするためのものですが、投機的な取引をこのチャンスを利用して行えるかと言えば、必ずしも現実的ではないため、クラウドクレジットが提供している案件は社会的リターンに焦点を絞ったものとなります。
日本でも珍しい投資することが社会貢献に繋がる案件という面も、カメルーンの人気が高い理由の一つとなっているでしょう。
S&P=金融商品または企業・政府などにつき、その信用状態に関する意見及び投資情報を提供する世界最大手の格付け機関
ペルー(ペルー小口債務者支援プロジェクト)

クラウドクレジットが2年の運用実績を持つ「ペルー小口債務者支援プロジェクト」の対象国であるペルーですが、2014年に減税政策を導入したことによって、2015年から政府の収入は少なくなりました。
その一方で、政府の支出に関しても劇的に減らすことはできないため、財政は2015年からしばらく赤字になる見込みとなっています。しかし、この傾向をそこまで心配する必要はありません。それはペルーの場合、GDP(国内総生産)に対する政府の債務比率が20%くらいであるのが理由です。
歴史的にみても、新興国の場合はGDPに対する政府の債務比率が60%くらいになるとリスクの一つになると言われているため、20%というのは相当低いと言えるでしょう。
また、ペルーの場合、景気拡大の時期に放漫財政を行わなかったため豊富に蓄えがあります。そのため、財政を少し拡大して景気を支えればいいので、それほど財政的にも問題はないでしょう。
欧州(欧州3か国個人向けローンファンド)

元本割れのリスクを分散する「小口分散」を徹底している「欧州3か国個人向けローンファンド」の対象地域となる欧州。
ユーロ圏においては、GDPが2014年10-12月期には前期に対して0.3%アップし、さらに個人消費の回復、原油安による企業収益、購買力、投資に対するいい影響が期待でき、資金調達コストの低下、金融市場の環境改善が2015年1-3月期には確認できました。
これ以外にも、資金需要が回復し、家計と企業の与信基準が緩和してきており、景気が改善してくると傾向的にマネーの供給は膨らみます。今後景気が改善しそうであるため、お金を借りても心配ないという風潮になり、家計や企業が借入を多くするようになるのがその理由の一つです。
一方、景気が悪くなると資金需要が減るとともに、マネーの供給は少なくなります。ECBの調査によると、銀行が融資を承認する基準は2014年の4-6月期から緩和している傾向にあり、この基準が緩和すれば銀行は家計や企業に融資しやすくなると言えるでしょう。しかも、ECBの調査においてはローン契約の企業に対する条件が緩和する傾向にあるそうです。そのため、資金を企業が調達しやすくなっています。
EBC=European Central Bank(欧州中央銀行)
東欧(東欧金融事業者支援ファンド)

クラウドクレジットの案件の中でも、償還実績を持つ「東欧金融事業者支援ファンド」の対象地域となっている東欧地域は、金融危機直前までは家計による借入が著しく拡大していた地域でもありました。
ところがリーマンショック後、大幅なマイナス成長に陥り、日本と同様に銀行が各種事業者や個人などへの融資に対して非常に消極的となっているのが現状です。
そんな中、近年世界的に注目されているフィンテック(Fintech)の盛り上がりは、東欧においても同様で、様々な貸付サービス(P2Pレンディングプラットフォーム)が登場。今後の経済発展のための要として期待されています。
クラウドクレジットで投資するなら、どの案件を選ぶ?
投資型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)を利用してみたいと考えている場合に、どのような案件に投資するといいか迷う場合があると思います。
利回り重視で案件を選ぶ、担保の状態や会社の信頼性をリスクと天秤にかけて案件を選ぶなど投資家によって投資のやり方は様々ですが、クラウドクレジットの案件に限って言えば、取り扱っている案件が安定性や魅力がある国や地域のものであるため、ある程度利回り重視で案件を選んでも良いかもしれません。
現に、クラウドクレジットのセミナーに参加した時に「一番人気がある案件はハイイールド型(ハイリスク・ハイリターン案件)」と担当者が言っていましたが、この背景には各国の経済状況が上向きにあるという事が密室に関係していると言っても過言ではないでしょう。
このページで紹介した業者
初心者におすすめの業者
どの業者を選んだらいいか分からない!そんな初心者のために、投資を行う中でのリスク面(貸倒れ、返済遅延など)を最大限に考慮し、運用実績の伴うクラウドファンディング運営サイトを紹介しています。
New Comment